2006年06月30日

「戦犯」などいない。

セレソンのユニフォームで顔を覆い、
仰向けになったまま動かなかった、中田英寿。
泣いていたという報道も後日あったが、
ホテルのテレビはひどく映りが悪く
ワタシにはよく判らなかった。
その日、夜明けの博多は滝のような雨が降っていた。

ワタシはジーコジャパンを
あまり強い興味を持って見てはいなかったけど、
グループリーグを勝ち抜ける力は
十分に持っていたと思っています。
オーストラリア、クロアチアとの戦いを見て、
その思いはますます強く感じました。
だからこそ、以前の記事
オーストラリア戦を「雑」だと評したのです。
そういう意味では、
8年前のフランス大会よりはずっと希望の持てる戦いでした。
少なくともワタシには。

中田のあの悔しがり方。
たぶん本気で決勝トーナメントへ出られると思っていたのでしょう。
それに向けて全身全霊も傾けてきた。
だからこそ、あの時動けなかった。そう思えるのです。
それを「プロとしてみっともない」と言うのであれば、
あえてワタシは許してあげたいと思う。

中田英寿に限らず、
ドイツで戦った23人の選手達やジーコ監督、
JFA関係者・スタッフに至るまで
誰しもが「日本に勝利を」という意思の下で
必死に戦っていたと思う。
そういう意味では一部マスコミが軽々しく使っている
「戦犯」という言葉が当てはまる人間は
一人もいないはずです。

無論、反省点ならいくらでもある。
試合中のミスだって沢山あった。
だけど、それだって
勝とうと思ってプレイした中から出てきてしまったもの。
確かに勝利という結果は残せなかったのは、事実。
けれど、だからといって「戦犯」という言葉を使って
彼らの人間性まで否定する権利など誰にもない。

久保を選ぶべきだった、松井はどうよ?って
議論はもちろんあるでしょう。
けれども、今回の23人の代表戦士たちのなかに
世界中に観てもらって恥じるようなレベルの選手は
一人もいなかったと思う。
全員が日本の誇るべき代表選手でした。
だから、これからも胸を張って戦って欲しい。
2010年へ向けた予選は息をつく間もなく始まります。

そして今はただ、一言だけ言いたい。
「日本代表、お疲れ様」と。

posted by 佐々木大悟 at 01:43| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック