2004年12月17日

球団消えても年俸欲しい?

プロ野球合併問題回顧(その2):ワタシは今オフの球界の動きに辟易している。ストライキまでして反対した合併問題の後で、何故選手達は高年俸を要求できるのか?そしてファンの多くもそれを許してしまっているように見える。早くも喉元を過ぎて熱さを忘れてしまっているのだろうか。甘過ぎる。

「その0」から前回の「その1」まで随分と間が経ってしまいました。その間確かに忙しかったし、チャンピオンシップ・入れ替え戦・天皇杯とサッカーも色々お楽しみがあったもので。でも、それ以上に野球について書く気力を失わせるニュースが余りにも多かった。年俸に絡む話でね。それが一番の原因かなぁ。集中砲火を浴びてましたねぇ、ウチの多村。「1億円は多すぎだろう」とファンの総ツッコミ。額そのものの妥当性も問われてしかるべきですが、それ以上にバファローズ・ブルーウェーブ合併で各球団の経営問題が浮上しているという空気の中で「億」単位の年俸を要求できる無神経さに、ベイファンながら呆れてしまいました。

もう一人、大魔神の年俸が6.5億円だったという話も出てきました。これはワタシが応援しているJリーグ2部・横浜FCのクラブ運営に関わる総予算よりも大きい額です。その公式発表されている入場者数はホームゲーム22試合で92828人(Jリーグは実数発表です)。今年の大魔神はホームゲームの年間観客動員数をそれだけプラスできていたでしょうか。今年彼がベンチ入りしたのは46試合なので、1試合あたり約2千人。ハマスタの収容能力は3万人。仮に全試合満員とするとホーム側来場者の7〜8人に1人が大魔神効果だったという計算になります。実際には観客動員以外にもメディア露出など「大魔神効果」は多方面に及ぶことを考慮すれば、確かに彼の年俸が不当に高いわけではないでしょう。とはいえ、フルシーズン投げられればもっと効果は上がったはずで、何よりそのためにチームはギリギリながら最下位という結果になってしまいました。それを考えると、9月に生じた「引退騒動」は年俸維持のための駆け引きだったのではないか、という疑念すら浮かんできます。契約時点ではフルシーズン働けることを前提とした「年」俸なのだから、来季の分はディカウントするのが本来の姿ではないでしょうか。

他にも複数年契約の選手が働きに見合わない額を、大した見直しもなく来季も手にすることが出来てしまう。斉藤隆や鈴木尚典は言うに及ばず、三浦大輔・石井琢朗も今年は頑張った方だが額に相応しいという印象までは至らない。以上、他球団の選手はちょっと言いにくいから、申し訳ないけど横浜の選手を槍玉に挙げさせてもらいました。

ただ、他球団の選手もほとんどが似たり寄ったりというのがワタシの印象。保留者続出のライオンズですが、親会社の事情を考えれば大部分の査定額は仕方がないでしょう(ま、高木大成の場合はさすがに可哀相だと思う)。楽天イーグルスが低めの金額ながらほぼ円満に契約が片付いた事を考えると、やはり合併の当事者か否かで選手の危機感に大きな差があったと考えざるを得ないのでしょうか。

もちろん、全部の選手が危機的な状況を理解していないとは言わない。ウチの佐伯選手や甲子園球場のバリアフリー化を要求したタイガースの赤星、十分働けなかったとして提示以上の年俸ダウンを申し出たマリーンズの黒木など、背景は様々ですが球団・球界全体を見渡す視野に立って契約更改に臨んだ選手が増えたのも確かです。ただ、それは選手全体の中のごく少数という印象は拭えません。
特に岩隈問題に介入してきた檻ウミウシの谷・川越両選手の動きについては、当のブルーウェーブの選手であっても、合併主体側の安心感が危機感よりも勝っちゃうのかな、と非常に落胆しました。大きな戦力を引き留めようと動くのはプロとして当然かもしれませんが、合併問題の経緯を考えればそれは違うだろうと思うわけです。
大多数の選手が危機を危機として捉えることなく、ただ各球団会長の言うままにストライキに参加したのだったとしたら、今後選手会と経営側で話し合われる筈の球界改革論議に大きな期待を寄せることはできません。少なくともワタシには。

※あと、どーでもいい事ですが。今回試しに「です・ます」調を交えて書いてみました。本来ワタシは「である」調のほうがリズム良く文章を書けるタイプの人なんですが、どうも最近の野球記事は怒りのトーンが強すぎて、自分でも読みにくいと感じる所がございまして。TPOとか弁えず、その日の気分次第でその辺コロコロと変わるかもしれませんが、どうぞお気になさらずにお願いいたしますです、はい。

※12月20日、大魔神に関する記述を一部訂正。
posted by 佐々木大悟 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 合併問題回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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