2004年11月17日

幕末プロ野球

読売幕府に敢然と牙を剥いた長州ホリエモン、古田・磯辺ら下級武士たる選手が立ち上がる!気になる楽天の役どころは…?

最近忙しかったり、天皇杯サッカーで盛り上がったりだったが、ワタシもそろそろバファローズ・ブルーウェーブ合併問題について振り返ろうと思う。で、その前にちょっとしたバカ話にお付き合いを。ちゃんとしたのは後日書きますので。

大河ドラマ「新撰組!」の影響なのか、一連の合併騒動を「幕末」に例えて語る方をウェブ上で見かける。実際その例えは当を得ていて感心する。そこでワタシ自身もそれをパクって「幕末プロ野球」を語ってみたい。莫大な軍事力でにらみを利かせることによって他の三百余藩の頂点として政を司る幕藩体制は、NPBの現体制に酷似している。読売幕府はその人気と資金力で他の11球団に影響力を持ち、「球界の盟主」として君臨している。ドラフト自由枠やFA制度は他藩の経済的基盤を弱らせる参勤交代制度さながらだ。

とすれば、この読売幕府に敢然と牙を剥いたライブドアの役回りは過激な攘夷思想で徳川に楯突いた長州藩といったところだろう。ファン人気の高さも京の町民衆の受けが良かった長州藩士を連想させる。明治維新の中心となったのは下級武士で、NPBでいえば選手たちがそれにあたるだろう。事実、史上初のストライキなど選手会の果たした役割は大きい。

では、「倒幕」な成ったのか?答は否である。合併は阻止できず、顔ぶれが変わったものの幕藩体制維持に変わりはない。幕末年表に例えて言えば、ライブドアのバファローズ買収表明が禁門の変で、楽天を加えた新規参入審査が第1次長州征伐の段階といったところだろう。ストライキなど色々あったが、長州(ライブドア)は京(球界)から追放されたというのが現実である。

楽天参入・ソフトバンクによるホークス買収といったIT企業の相次ぐ参入は幕府・各藩の軍事力近代化に例えられそうだ。軍事力=情報発信力と捉えれば、テレビ・新聞という巨大メディアを武器として優位性を保ってきたのが読売であり、楽天・ソフトバンクが表明しているネット中継をはじめとするIT技術はさしずめ西洋がもたらした最新兵器といえるだろう。幕末は倒幕諸藩のみならず、幕府側も西洋式の軍制や兵器の導入に力を入れていたが、楽天やソフトバンクを喜んで受け入れようとする既存集団の姿勢にはそれがダブって見える。

ファンの矢面に立つ合併球団「檻ウミウシ」の宮内オーナーは倒幕派浪士の恨みを一身に背負っていた京都守護職・松平容保だろうか。もっとも中身に関していえば、京の治安を気に掛けていた会津公とファンの声を歯牙にもかけない宮内公とでは天と地ほど離れてはいるのだが。屁の役にも立っていないが形式上の権威付けに利用されている根来コミッショナー(←まだ辞めてないんかいっ!)はこの当時の公家衆の姿そのものである。

問題は楽天の役回り。長州ライブドアを追い出す側に立ったという点で言えば、現時点で読売幕府側というのは間違いない。ただ、今は幕府と手を組んでいても後に倒幕に回る可能性のある薩摩なのか、会津公への忠義を最後まで貫く新撰組なのか。京の町衆に歓迎されていない点で言えば明らかに新撰組だが、腹黒そうな雰囲気は薩摩藩のソレに近いものがあり、悩むところである。

不在の役回りも沢山ある。球界改革をまとめていく坂本竜馬や幕藩体制側の内部で改革を唱える勝海舟はいつ現れるのか?役立たずの公家にかわり、岩倉具視のような「政治力」を現実に持つ真のコミッショナーも必要だ。そして、読売幕府が「大政奉還」を申し出る日は来るのだろうか?

日本のプロ野球界の夜明けはまだまだ遠い。
posted by 佐々木大悟 at 02:06| Comment(3) | TrackBack(1) | プロ野球合併問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
幕末になぞらえるのは面白いですね。
確かにまだ「蛤門から一次長州討伐」くらいでしょうか。
アレですね、多分、
根来の役回りが「明治の前の天皇(孝明だっけ?)」なんでしょう。
って事は、
こやつの暗殺が、決定的なキーになる気がします(笑)
でも、
こう比べると、人財が不足してますね・・・
Posted by めたか at 2004年11月17日 06:11
TBありがとうございました。現状では読売幕府に慶喜はまだ登場していない段階ですね。あと坂本竜馬。ライブドアと楽天(もしかしたらソフトバンク?)の橋渡しをする下級武士役は?弱小土佐藩の武士は、楽天三木谷氏がもしかしたら土佐藩主山内容堂ならばその膝元の田尾監督か。もしかしたら全くの外部のスポーツジャーナリストなのか。まだまだドラマの前半ですね!またよろしくお願いします。
Posted by SEABLOG at 2004年11月17日 12:47
皆様コメントありがとうございます。
遅レス申し訳ありませんです。

>めたかさん
ワタシ的には
孝明帝ってのは実権は弱かったけど、
京の事、攘夷の事は真剣に考えておられたと印象があるんですよ。
幕府側・長州側どちらにも敬われてはいましたし。
そういう意味では今の長嶋茂雄氏の立場が近いのでは。
根来に演じさせてしまうのは勿体無いですよ。

>SEABLOGさん
こんばんは。いつもblog読ませていただいています。
楽天=土佐は考え付かなかったなぁ。コレはアリかも。
幕府側と倒幕側の間でバランスをとる、みたいな。
経済規模で言ったらソフトバンクの方が薩摩っぽい感じもしますし。

あと本文に補足いたしますと、
「開国と攘夷」「倒幕と佐幕」という本来別々のファクターがゴッチャになって
「開国佐幕vs倒幕攘夷」という構図になっていた点も、
今の球界の状況に非常に似ていると思っているんです。
「1リーグと2リーグ」「球団削減と12球団維持・拡大」って
球界の正常化を考える上で切り離す発想も必要だと思うんだけど、
現実には「球団削減による1リーグvs2リーグで12球団維持」という
対決が固定観念化されつつあるように感じるのです。
こういう事書くと反発があるかもしれませんが、
ワタシの意見は球団削減を伴わない「12球団1リーグ制+α」という立場です。
理由と詳細は後日記事として改めて書きます。
球団削減はゼッタイに許せないけど、
現状の12球団2リーグで持ちこたえるのは困難ってのは
ある程度事実だと感じていますので。
そういう意味では「倒幕開国」の立場で東奔西走した
坂本竜馬の出現をワタシは待ち望んでいるのです。
Posted by 佐々木大悟 at 2004年11月19日 01:25
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