だって、指導者に「体罰はダメ」と教える仕組みが野球界には存在しないわけですから。
ざっと調べたところ、日本には野球の指導者に関するライセンス制度が事実上ないようです。
指導者ライセンス制度で一番有名なのがサッカーですよね。「ラモスがS級ライセンスを取った」とか、ニュースで取り上げられる機会もありますから。例えば、いくら我らがカズと言えども、ライセンスを取らなければJリーグどころか下部リーグや高校生チームの監督にすらなれないのです。
また、バスケットボールの世界でもbjリーグ発足に伴って指導員ライセンス制度の整備を急いで進めているようです。
JFAなど各競技の統括組織が独自に定めるライセンス制度の他に、日本体育協会が実施している指導者ライセンス制度もあります。HPを見ると、実はバレーボールや陸上競技、ボクシング(アマ)、柔道、剣道と様々な競技が並ぶ中に野球の名前もあるのです。ただし、「当面の間、新規養成を実施する予定はありません」と書かれており、どうやら現在のところ機能していないみたいですね。
つまり野球の指導者って、少年野球からプロに至るまで全員無資格ってこと。もう、みんながみんな自己流。これじゃ非科学的で無茶なトレーニングを選手に課す監督や、叩いて蹴って自分に従わせる監督がうじゃうじゃ出てきても全然不自然じゃないし、それを防ぐ手立てもない。
ライセンス制度があれば、そんな指導者にはライセンス停止・剥奪という処分が課されるはずですから。そういう処分の方法であれば罪のない選手に累が及ぶことはないでしょうし。
もちろん、ライセンス制度にだってデメリットはある。指導の全国画一化に関する是非は議論の余地があるでしょう。ただ、Jリーグをキッカケとして始まったサッカーのライセンス制度はすでに12年の実績を重ねており、その中でW杯アジア予選すら勝ち抜けなかった日本のサッカーは、同じ予選を1位通過できる程に強くなった。海外のプロデビューでいきなり2得点をあげる大活躍を見せたオランダ・ヘラクレスの平山なんかはそのライセンス制度に育てられた世代の代表格と言えます。
野球でなぜそれが出来ないかって言えば、プロ・社会人・大学・高校…と全てバラバラで運営され、互いに利害が絡むからライセンス制度一つ作るにしても足並みが揃わないからでしょう。
また、指導方法の体系を作る過程で前時代的な指導方法を排除せざるを得ないはずですが、それに強い抵抗が生じることは想像に難くありません。おそらく、ライセンス制度の導入で少なからぬ数の指導者が「失格」の烙印を押されることになるでしょうから…。
なんか、指導者の問題一つとって見ても、日本野球の未来って真っ暗だよなぁ…。イヤになっちゃった。
ていうか、
仮に高野連が独自にライセンス制度を作ったとして、それに合格するってことは人間として非常に恥ずかしいコトになりそうな予感がするのは気のせいでしょうか?
内輪で解決しちゃって若貴問題といっしょやん。
関係ないけどキックオフマリノスでMM21の
新クラブハウスをやっていたけど
かなりすごかったです。グラウンド4面くらいあってクラブハウスもカッコいいのがありました。横浜FCにも貸してやってー
サッカーは、プロ経験0でアマでも決して名プレーヤーではなかった人が、引退後はプロチームの監督をしてたりするんですよね。
そもそも、競技力と指導力が一致する方が珍しいんだから、指導者は要資格にすべきだと僕は思います。
いつもコメントありがとうございます。
>苫小牧
ワタシはほぼ適切な処分だったと思います。
今回の件は暴力を振るった野球部長が悪いのであって、選手に罪はないですからね。試合をする機会を奪うのは理不尽ですよ。
>クラブハウス
マリノスは61街区ですが、横浜FCは60街区のグランドを平日昼間に優先利用という形で来年夏から、念願の固定練習場として利用できることになっています。
クラブハウスも併設されることになっているので、マリノスなんかに貸してもらわなくても大丈夫ですよ。
コメントありがとうございます。
>競技力と指導力が一致する方が珍しい
その通りですね。どんな名選手でも、必ずしも自分のプレイを理論的に説明できるわけではありません。
確か、元浦和の福田もどこかのHPで「身体で覚えていた事が、研修会に参加することにより初めて言葉で理解できた」みたいなことを書いていましたね。
選手OBであっても、指導のノウハウについては一から勉強するのが望ましいでしょう。